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Raspberry Pi5でAI KitとMVMeを両方使う

 Raspberry Pi5でAI KitとMVMeを両方使う

目次

1. AI KITの制約

Raspberry Pi 5のAI KITには M.2 HAT+が付属している。
というか、M.2 HAT+に熱伝導シートとともにHailo-8Lがセットされた状態になっている。
いうまでもなく純正で最も安定する構成だとは思うが、弱点としてPCI EXPRESSがHailo-8Lに占有されてしまうわけで、起動ドライブをMicroSDにするしかなくなってしまう。
ちなみに、純正ケースには下記のようにほぼ完ぺきに収まるが、
ふたが閉められなくなるのはこれで正常なのだろうか。
ふたの詰めの部分がどうやっても、HATのねじにかぶるので仕方がないのだと思う。
そこで、2つの条件でパーツを探してみた。
 ① 純正ケースへのおさまりが、純正のM.2 HAT+同等であること
   ※大きい2280対応とか、下に追加してケースに完全に入らなくなるのはNG
 ② AI KITとMVMeの両方が同時に使えること。
この条件で行くと、

Waveshareの PCIe TO 2-CH M.2 HAT+

が該当した。
いくつか気になるところもある。
 ① HAT+準拠となっているが、基本はSSDを2つ搭載するためのもののように見える。
 ② The module only supports PCIE gen2 x1.
         とのことで、Gen3対応できるのかどうか。

2. 組み上げてみた

AI KitとMVMe 両方を組み上げてみると こんな感じになる。

かなり理想的。サイズも純正との差はほぼない。

カメラを通過させるところがなくなったため、PCIeのケーブルと同じところから引き出すしかない。
ちなみにSSDは、、
 Aliexpressで目に付いた安いやつ。256GB。どうせ帯域は知れているしMicroSDよりもましならばそれでいいので。
ちなみに、純正ケースへのおさまりも問題ない。

熱伝導シートはこの後、移植をしておきました。

純正のM.2HATとほぼ同じ大きさですね。お勧めできます。

3. 両方同時に使えてるのか

結論から言うと、動作は問題なさそう。
まだヘビーには使ってませんが、
 ・MVMeからの起動ができている
 ・Hailo-8Lの認識(使用)ができている。
 ・ちなみにGen3での認識もできている。

Co-processor:Hailo Tecnologies Ltd. HAilo-8 AI Processor と
Non-Volatile memory controller: Yangtze Memory Technologies Co.,Ltd
が認識できている。
しかし、残念ながら Gen3モードが有効にならない。
Gen3モードを有効にしても、不安定になることはないが、SSD/AI KitともにGen2モードでのリンクアップとなってしまう。
 ※このことは、後から WaveshareのページにもFAQとして公開されました。

KLnkCapは Speed 8GT/s Width x4 となっている。
もともと、Raspberry Pi5は Widthは X1の認識。

LnkSta:が Speed 5GT/s ここがもったいない。
動作確認をしたところ、サンプルアプリのレベルでは特に問題なし。
いったんこの構成のままとして、 Hailo-8Lの性能を使い切るくらいにまで自分がなってきたら再度検討しようと思う。
※その前に Gen3対応のDualボードも出そうな気もするが。
以上です。
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